発達障がい改善トレーニングと能力開発を中心に、子どもと女性の身体と心を育てます
2019.02.18 発達障がいについて

子どもを褒めることができなくて、叱ってばかり、、、落ち込みます。

子どもを褒めてあげたいという気持ちはあるのですが、問題行動を起こすばかりで、子どもを褒められない。叱ってばかり、いつも怒ってしまう」と多くの親御さんからお聞きします。
 障がいが有る無しにかかわらず、子どもを褒めることは子どもの成長にとって必要なことだと思います。
ですが、発達障がいのお子さんに対しては「いろいろ探しても褒めることが見つからない」というご相談を受けるのです。褒められる行動は本当に見つからないのでしょうか?

 横浜に住む友香ちゃん(仮名・六歳)は多動で、目を離すとテーブルや棚に置いてあるものを全て床に落とします。外出先では手をつないでいないとどこかに行ってしまいます。そのため、お母様は「二十四時間目が離せない」とおっしゃいます。また、発達障がいの方に多いことなのですが、声が大きくてうるさいことも、ご両親にとっては気が休まらないそうです。
 確かに友香ちゃんへの対応が日々大変なことは理解できますが、本当に二十四時間目が離せないのでしょうか? むしろ、実際には二十四時間もの間、問題行動を起こし続けることなど、できないのではないでしょうか?
 そこで、お母様に問題行動を起こしていないときはどんなときかを伺うと、「お人形で遊んでいるとき、お絵描きや食事など大好きなことをしているときなど、探せばいろいろ思い当たりますね」とのこと。
 そうなんです。睡眠や食事、大好きな遊びの時間のように問題行動を起こしていない時間も多々あり、二十四時間問題行動を起こすことは無理なんです。こうした問題行動を起こしていないときは褒めるチャンスです。そのことを知ってほしいと思います。
 実は友香ちゃんはお手伝いも大好きな行動の一つです。お母様が部屋に掃除機をかける際に雑巾を渡すと、窓ガラスを拭いてくれたりするのです。お母様は当たり前のことだと考えていたのかもしれませんが、これは褒められる行動です。さらに、「手伝ってくれてありがとう」と伝えることもできますね。でもそれだけでは褒めたというにはまだ足りません。「わぁー、こんなにきれいに窓ガラスを拭いてくれてありがとう。どうやったらこんなにきれいになるの?スゴイね~。お母さん本当に嬉しい」と思いっきりたくさんの言葉で褒めてみてください。
 発達障がいのお子さんは、いつも注意されてばかり、怒られてばかりで、自尊心が傷ついていることが少なくありません。私たちも怒られてばかりでは気持ちが凹んでしまいませんか? 「私はダメなんだ、何もできないんだ」という気持ちになってしまいますよね。
反面「褒められる」ことは、人の大きな自信につながるのです。それは障がいの有無にかかわらず、誰しも同じことなんです。
 友香ちゃんの問題行動の一つに「電気のスイッチを付けたり消したり」を何度も繰り返す、というものがあるのですが、スイッチに手をかけようとしているときに、チラッとお母様の方を見ることがあります。それは、いつも「やめなさい」と怒られるからです。このお母様の顔をチラッと見て、まだスイッチに手をかけていないときも、実は「友香、スイッチで遊んじゃいけないってこと、わかっているのね。偉いね、スゴイね」と褒めるチャンスです。問題行動をする前に、褒めてしまいましょう。
こうしてお母様が友香ちゃんを褒めることが増えてからというもの、少しずつ親子関係も良くなってきたようです。いかがでしょうか? 褒めることは難しいと思われるかもしれませんが、褒める行動がない、ということはありません。よくお子さんを観察して、問題行動ではなく、褒められる行動を見つけてほしいと思います。

【上手なほめ方】
・とにかく褒めること。
・見逃さず、すぐに褒める。
・褒めて欲しい人はお母さんとお父さん。
・褒め言葉をたくさん持っていること。
・結果よりも努力を褒める。
・プラスの暗示をかける。
・具体的に褒める

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